統合失調症の症状と原因は?脳内のドーパミンが関係している?
統合失調症の症状と原因について説明しています。統合失調症の症状は、陽性症状、陰性症状の2つと、認知障害を加えると3種類あるそうです。また、統合失調症の原因は、ドーパミンなどの脳内伝達物質の過剰分泌が原因だと考えられるそうです。
統合失調症の症状は?
統合失調症の症状は主に「陽性症状」と「陰性症状」の2つに分けられ、さらにもっと細かく分けると「認知障害」が加わって3種類になるそうです。
「陽性症状」
統合失調症の特有の症状で、陽性症状を簡単に説明すると
「本来心にないものが存在する」ということだそうです。
もともと心の中にないものが聞こえたり見えたりすることにより、幻聴や被害妄想などが表れ、脳内の神経伝達物質に異常が起こっているため正常な人にはないものが存在するようになるそうです。
陽性症状は統合失調症の初期や再発時に多く見られるそうです。
●幻覚
・誰かが自分の悪口を言っている
・奇妙なものが見える(幻視)、体に変な感覚がある(体感幻視)
●妄想
・非現実的なことで悩む
・誰かに見張られている、自分は偉大な人物である
●他人に支配されやすい
・自分と他人との境界線が曖昧になってしまう
・自分の行動や考えは他人によって支配されている
●考えがまとまらない
・話の内容が次々に変わる
・考えがまとまらず、相手は何を言っているのか理解できない
●異常な行動
・極度に緊張することで、衝動的な行動を起こす
・その逆に外からの刺激に全く反応しなくなる
「陰性症状」
陰性症状では
「本来、心の中にあるはずのものが存在しない」ということだそうです。
普通、正常な人には感情や意欲がありますが、陰性症状ではこれらのもともと備わっているものがない状態のことだそうです。そのために引きこもりや無関心などの症状が表れるようです。
この陰性症状は統合失調症になってから少し時間が経過した後に多く見られるそうです。
●感情の減退
・喜怒哀楽が乏しくなる
・意欲や気力、集中力が低くなって興味や関心を示さなくなる
●思考能力の低下
・言葉の数が極端に少なくなる
・思考力の低下によって、会話の内容が薄くなる
●コミュニケーションへの支障
・他人との係わり合いを避ける
・ぼ~っと過ごす日々が続く
「認知障害」
普段、脳が判断する認知機能として記憶、注意、思考、判断などがありますが、統合失調は脳の神経伝達物質に異常が起こることで「陽性症状」や「陰性症状」を発症するため、これらの認知機能に対しても機能障害が起こるそうです。
認知機能に障害が起こっているので、注意力が欠けたり、作業能力が落ちたりするそうです。
●選択的注意の低下
・わずかな刺激や情報に対しても反応してしまう
・相手の話よりも周りの雑音や動きに反応してしまう
●過去の記憶や類似点との比較が難しい
・間違った情報を結びつけてしまう
・似た名前を並べることができない
統合失調症の原因は?
統合失調症の治療では、ドーパミンなどの脳内伝達物質の過剰分泌が原因という説を採用しているそうです。
なので、ドーパミンの作用を阻害する医薬品を投与するそうです。しかし、患者さんの死後に解剖した時に医薬品の効果がなかったという場合も見られるそうです。
まとめ
統合失調症の原因は、「陽性症状」、「陰性症状」、「認知障害」の3つに分けられることが分かりました。
また、現在の統合失調症の治療では、ドーパミンなどの過剰分泌が原因という説が有力なようですね。
そのためドーパミンを作用を鎮める薬を投与しているようですが、患者さんが亡くなった後に、解剖検査をすると薬の効果が見られなかったという報告もあるようです。
そのため現在まで、ハッキリとした統合失調症の原因は分かっていないそうで、様々な要因が合わさって発症すると考えられているそうです。
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